カサンドラ症候群とは

   2015/09/13

カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群(Cassandra syndrome)とはアスペルガー症候群の夫に対し、情緒面で良好な相互関係が持てなくなることで妻に発生する精神的・身体的に問題の発生する症状です。
なお、夫婦間以外にも、家族・友人・職場内の人間関係などでも発生します。

カサンドラとはギリシャ神話に登場するトロイの王女で、神のアポロンから「予言を誰も信じてもらえなくなる」という呪いをかけられた預言者です。
アスペルガーの配偶者の不満を他人に話しても、周囲から信じてもらえ無いという共通点からカサンドラ症候群と呼ばれています。

カサンドラ症候群の原因

アスペルガー症候群の特徴として「他人との細かいコミュニケーション構築が苦手」というものがあります。

それにより夫婦間または人間関係に良好なコミュニケーションが築けなくなることで不満や葛藤を持つものの、他人に訴えてもアスペルガーの特性を理解してもらえないことから、精神や身体に不調をきたしてしまいます。

カサンドラ症候群の診断基準

カサンドラ症候群の診断基準には「パートナーの一人または両方が感情の知能・認知・共感指数の低下」「人間関係の対立や家庭内の虐待、人間関係関係の質や満足感の低下」「疲労やストレス、頭痛や体重の増減などの精神または身体の異常」が有ります。

カサンドラ症候群の症状

カサンドラ症候群の症状には精神面として「ストレス」「不安」「不満」「怒り」「抑うつ」「恐怖」「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」「疲労」「不眠」などが有ります。

身体的症状には「頭痛」「体重の増減」「生理不順」「疲労」などが有ります。

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