特別支援教育の通級とは

 

通級とは

通級とは特別支援教育における教育制度の一つで、通常の学級に籍を置きながら個別に特別支援教育を受けることが出来るものです。

平成5年に学校教育法施行規則を改正して正式に通級制度が始まり、平成18年に学習障害(LD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)も通級対象に加わりました。。

文部科学省などにおいて通級は「小・中学校の通常の学級に在籍し、言語障害、自閉症、情緒障害、弱視、難聴、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などのある児童生徒を対象として、主として各教科などの指導を通常の学級で行いながら、障害に基づく学習上又は生活上の困難の改善・克服に必要な特別の指導を特別の場で行う教育形態である。」と定めています。

通級の形態

通級には「自校通級」「他校通級」「巡回による通級」の3つの形態が有ります。


自校通級とは

自校通級とは通級の教室が設置されている学校に在籍している生徒が通級をしている事です。

他校通級とは

他校通級とは通級の教室が設置されている学校に、他の学校に在籍している生徒が通級をしている事です。

巡回による通級とは

巡回による通級とは通級教室を担当している職員や教員が、他の学校の通級教室に出向いて指導を行う形態です。

通級での教育と指導

通級では児童の在籍している学級の通常授業のほかに、対象児童に必要とされる個別の指導や自立活動を行っています。

また、必要に応じてそれぞれの教科の授業を補う指導も行われます。教科を補う指導には教科の遅れを補助するほか、それぞれの障害や特性に応じた指導も行われます。

通級では指導は通常の授業時間に行われる他、場合により放課後にも行われることが有ります。障害や特性によって個別での指導の以外にも、少人数のグループで行われる事も有ります。

通級での連携

通級での指導は担任の教員を中心に、教務主任、生徒指導主事、養護教諭、校長や教頭、特別支援教育コーディネーター、その他必要とされる専門教職員で、校内委員会を構成し児童・生徒の支援を行います。

保護者との連携はもちろんの事、地域の専門機関や児童・生徒の通っている療育センターなどとも連携し、カウンセリングや巡回指導などを行い指導への共通理解を図り支援を行う必要が有ります。

通級に在籍している生徒・児童数

通級に在籍している生徒・児童数は平成26年5月1日現在で小学生が75,364人、中学生が8,386人となっています。

障害別では以下のようになっています。
言語障害:小学生34,071人、中学生304人。
自閉症:小学生11,363人、中学生1,977人。
情緒障害:小学生7,783人、中学生1,609人。
弱視:小学生160人、中学生30人。
難聴:小学生1,796人、中学生385人。
学習障害:小学生9,554人、中学生2,452人。
注意欠陥多動性障害:小学生10,593人、中学生1,620人。
肢体不自由:小学生35人、中学生5人。
病弱・身体虚弱:小学生9人、中学生4人。

なお上記の数は複数の障害を持っている子供の場合、重複されて集計されています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket