特別支援級(特別支援学級)とは

   2017/08/05

特別支援級(特別支援学級)とは

特別支援級(特別支援学級)とは幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校においてはにおいて、教育上他の生徒とは違う特別な支援を必要とする子供に対して設置された学級です。
「特学」と称されるほか、学校や地区により「養護学級」「障害児学級」「なかよし学級」など様々な名前で呼ばれる事も有ります。

特別支援級は高等学校や中等教育学校にも設置を行うことが可能ですが、義務教育ではないことや、入学試験などの選抜があること、学校により学力の差が大きいこと、「高等学校学習指導要領」に特別支援学級の教育課程に関する記述がないことなどから、特別支援級がある高等学校はほぼ有りません。

特別支援級の目的

特別支援級は学校教育法第81条において「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校においては、次項各号のいずれかに該当する幼児、児童及び生徒その他教育上特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対し、文部科学大臣の定めるところにより、障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うものとする」と定められています。

上記法律の「次項各号のいずれかに該当」に当たる子供には「知的障害児」「肢体不自由児」「身体虚弱児」「弱視児」「難聴児」「その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの 」となっています。

その他障害のある者には、発達障害・広汎性発達障害と呼ばれる「自閉症」「アスペルガー症候群」「学習障害(AD)」「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」「ダウン症」、情緒障害、精神障害などが含まれます。

特別支援級の種類

特別支援級には障害により「知的障害」「肢体不自由(身体障害)」「病弱・身体虚弱」「弱視」「難聴」「言語障害」「自閉症・情緒障害」の種類が有ります。

特別支援級の教育

特別支援学級は基本的に小学校や中学校それぞれの学習指導要領の基づいて教育が行われるほか、子供の特性・障害・発達の段階に応じて特別の教育課程を施すことが出来ます。

特別支援級の1クラスの人数の上限は8名までと定められており、少人数での指導が行われています。また、イベントや行事、体育や音楽、特別な授業においては通常学級と合同で行う事も有ります。

特別支援級に在籍している生徒・児童数

日本全国の特別支援級の数は平成26年5月1日現在で52,052学級。
特別支援級に在籍している生徒数は187,100人となっています。

障害別では知的障害学級が94,821人、肢体不自由学級が4,364人、病弱・身体虚弱学級が2,773人、弱視学級が471人、難聴学級が1,439人、言語障害学級が1,608人、自閉症・情緒障害学級が81,624人です。

学部別では小学校が35,570学級で129,018人、中学校が16,482学級で58,082人となっています。

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