広汎性発達障害とは

   2015/09/13

広汎性発達障害とは

広汎性発達障害(pervasive developmental disorders, PDD)とは「コミュニケーションの困難」「対人関係の困難」「物事へのこだわり」など、社会性に関する分野に影響がある発達障害の総称です。

広汎性発達障害の種類

広汎性発達障害に含まれる障害には以下の種類があります。
なお、「特定不能の広汎性発達障害」「自閉症」「アスペルガー症候群」は「自閉症」で一括りにされることも有ります。

  • 特定不能の広汎性発達障害
  • 自閉症
  • アスペルガー症候群
  • レット症候群
  • 小児期崩壊性障害

特定不能の広汎性発達障害

特定不能の広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder – Not Otherwise Specified :PDD-NOS)とは精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV-TR)によると「対人相互反応に重症で広汎な障害があり、言語的または非言語的コミュニケーション障害や常同的で制限された興味や行動、活動を伴っているが、他の特定の広汎性発達障害や統合失調症、統合失調症型パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害の基準を満たさない場合に用いられるべきものであり、たとえば、このカテゴリーには非定型自閉症が入れられる」と記載されています。

疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD10)では「非定型自閉症(F84.1)」「知的障害と常同運動に関連した過動性障害(F84.4)」「その他の広汎性発達障害(F84.8)」「広汎性発達障害,特定不能のもの(F84.9)」が特定不能の広汎性発達障害にあたります。

自閉症

自閉症とは先天的な脳機能の障害から「コミュニケーション能力の困難」「対人関係の困難」「想像力の困難」を特徴とする障害です。
「カナー症候群」と呼ばれることも有ります。

自閉症についてはこちら

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群とは知的障害や言語障害を伴わない発達障害で、「他人とのコミュニケーションの困難」「特定の物事への深いこだわり」などを特徴としています。
「知的障害を伴わない自閉症」「高機能自閉症」とも呼ばれることが有ります。

アスペルガー症候群についてはこちら

レット症候群

レット症候群とはX染色体の異常により女児に発生する進行性の精神疾患です。
特長には「知能や言語の遅れ」「運動能力の遅れ」「手や足を叩いたり揉むような行動」などが有ります。

レット症候群についてはこちら

小児期崩壊性障害

小児期崩壊性障害(childhood disintegrative disorder CDD)とは、取得していた言語・知的・社会性の崩壊が発生し、自閉症に似た状態になる障害です。
「小児崩壊性障害」「児童期崩壊性障害」などとも呼ばれています。

小児期崩壊性障害についてはこちら

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