フラッシュバックやタイムスリップ現象 – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2016/02/11

フラッシュバックやタイムスリップ現象

発達障害や自閉症の子供にはフラッシュバックやタイムスリップ現象が起こることがあります。
フラッシュバック現象とタイムスリップ現象とはどのようなことなのでしょうか。

フラッシュバック現象とは

フラッシュバックとは過去に心的外傷(PTSD)やトラウマとなるような強い体験を受けた場合、後になりその時の記憶が何かを切欠に突然鮮明に思い出されてしまう現象です。

フラッシュバックには覚えている映像や音を思い出す以外にも、感情、痛み、味覚、嗅覚など様々な感覚で記憶された事もよみがえる事があります。

例としては子供の頃に親に怒鳴られながら虐待を受けていたため、大人の怒鳴り声を聞くと恐怖で動けなくなったりしてしまうことです。

アスペルガー症候群や広汎性発達障害の場合にフラッシュバック現象が見られる事があります。

タイムスリップ現象とは

タイムスリップ現象は時間の概念や時間の繋がりが理解できない場合に、過去に起こった出来事がたった今起こった出来事と思い込んでしまう現象です。

発達障害や自閉症の子供は、時間の概念や、過去から現在に繋がる時間の流れの理解が難しい場合があります。
通常の人は時間の過去現在未来の流れが一本の線で繋がっていますが、発達障害の子供の場合は時間の概念がその時々の点と点の繋がりで覚えていると言われています。
そのために時間の感覚や前後関係がバラバラになる事から、タイムスリップ現象を引き起こすことが多く見られます。

よく有るタイムスリップ現象には、見かけたお友達や大人に対していきなり怒ったり他害他傷行為を加えてしまうことです。
落ち着いた後になぜ怒ったり他害を加えてしまったか聞くと「以前そのお友達に叩かれたから」だとか「以前その人から怒られたから」などの場合があります。

その以前の日数も数ヶ月前や1年前、場合によっては数年前の事も有ります。
本人の中ではその人から以前に何かをされた為だと理由があり、時間の流も繋がっています。しかし、周りの人から見たらいきなり怒鳴りかかったり殴りかかったりと、理解がしにくく対処が難しい特性と言えます。

タイムスリップ現象はその時1度だけではなく、本人が時間の感覚として思い出した場合にその都度発生してしまう事があるので、他人に危害を与えてしまうような行動に出る場合には注意が必要となります。

タイムスリップ現象は本人が落ち着いた後に理由を確認してから時間の流を含めた状況を説明し、相手にも理由を説明して理解をしてもらう必要があります。

まとめ

フラッシュバック現象とタイムスリップ現象、イメージ的には良く似ていますが実際にはそれぞれ別の現象となっています。

フラッシュバック現象は過去の心的外傷やトラウマを突然思い出してしまう行動。

タイムスリップ現象は時間の繋がりの理解の困難から、過去の出来事を今の出来事と思い込んでしまう現象です。

どちらも根本的な解決はとても難しいですが、原因を突き止め周りの人たちが説明や理解をさせ本人たちに納得させたり安心を与えることが重要になると思います。

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