体を前後に揺らす – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2015/08/09

体を前後に揺らす

自閉症や発達障害の子供の特徴に体を前後に揺らす(ロッキング)というものがあります。

自閉症や発達障害全ての子供が行うわけではなく、逆に体を揺らすから自閉症や発達障害というわけでもありません。

体を前後に揺する行為について、その理由や揺らし方などについて調べてみました。

体を前後に揺らす理由

体を前後に揺らす行動を行う理由にはいくつかのパターンが考えられます。


常同行動として

常同行動とは同じ行動や動作を何度も繰り返して行っている状態で、自閉症の子供は身体の一部の反復的な動きに熱中する特性があります。
体を前後に揺らすことが常同行動の一つとなっている場合は、これに当てはまります。

感覚遊びとして

自閉症の人は感覚の感じ方や心地よいと感じる動きが通常の人と違う場合があり、様々な動きから受ける外部刺激も健常者より少ないとされています。
そのため、体を前後に揺らすことが事が本人にとって心地よい動きであったり、気持ちの良い刺激や感覚であると感じている場合があります。

また、体を動かすことで周りの景色や物が前後に動くことから、視界からの刺激も取り入れていると考えられます。

不安や緊張を和らげている

発達障害の子供は、好きな行動や落ち着ける動きをすることで、不安や緊張を和らげている場合があります。

体を前後に揺らす行動もそのような意味がある事もあり、不安や緊張をしている様子が見られる場合には、落ち着ける環境を作ってあげたり見守ってあげる必要があります。
衝動的に体を前後に大きく動かす動作も、気持ちを整理し自分を落ち着かせようとする際に行うこともあります。

リラックスしている

先にあげた「不安や緊張を和らげている」と全く逆のパターンになりますが、リラックスしている場合にも、好きな行動や落ち着ける動きをすることがあります。
リラックスしている場合には落ち着いた表情や笑顔であったり、好きな歌などを歌いながら行う場合も見られます。

体の揺らし方

体の揺らし方には状況や人により様々で、頭だけゆっくりと動かす場合や、上半身で激しく動く場合も有ります。人によっては座っている椅子が壊れるんではないか?と思うほどの動きをする場合があります。

代表的なのには、手を叩きながら、歌を歌いながら、周りをキョロキョロと見渡しながら行う場合も見られます。

不安やストレスを感じている場合には、耳を押さえたり、目を瞑りながら行う事もあります。

人によっては前後ではなく左右に体を揺らす事もあるそうです。

まとめ

体を動かす行為(ロッキング)には様々な理由が有ります。

リラックスや楽しんでいる場合だけでなく、不安な場合、ストレスを感じている場合など見られます。
不安な場合やストレスなどを感じている場合には、不安やストレスの原因を取り除いてあげることが必要となります。

体を前後に動かす行為を止めさせる事は難しいですが、体を前後に揺らす行動以外に本人が心地よいと思える物や行動を代替手段とすることで軽減できる場合があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket