トゥレット症候群(トゥレット障害)とは

   2015/09/13

トゥレット症候群とは

トゥレット症候群(Tourette syndrome)とは「チック」と呼ばれる突発的に不規則な体の動きや発声を繰り返す障害のひとつで、自閉症学習障害を持つ人に現れることが多く、広汎性発達障害の一つとされることがあります。

チックの中でも1年以上慢性的に運動チックと音声チックが現れる症状を「トゥレット症候群」と診断しています。

1885年にフランスの神経内科医ジョルジュ・ジル・ド・ラ・トゥレットがこの病気を最初に報告したことから「トゥレット症候群」と名づけられました。なお、「トゥレット障害」と呼ばれる事も有ります。

トゥレット症候群の原因

トゥレット症候群の原因は不明ですが、家系内発症が多く見られることから遺伝的な要因があると考えられています。
また、大脳基底核のドーパミン(ドパミン)神経系の発達障害や異常が原因であるとも言われています。

トゥレット症候群の発生率

トゥレット症候群の発生率は難病医学研究財団 難病情報センターによると1万人に対し0.46人から36.2人とされています。
しかし、調査基準がその時により様々であるため幅広い回答になっており、正確な発生数は現在不明となっています。

トゥレット症候群は小児期に発症する事が多く、女児よりも男児の方が4倍ほど発生率が高くなっています。

トゥレット症候群の症状

トゥレット症候群には「運動チック」と呼ばれるからだの動きと、「音声チック」と呼ばれる声を出す行為が有ります。

また、チックにも「単純チック」と「複雑チック」があり、単純運動チックには「まばたき」「首をふる」などがあり、複雑運動チックには「人を叩く」「飛び跳ねる」などが有ります。
単純音声チックには「咳払い」「うなり声」があり、複雑音声チックには「汚い言葉」「卑猥な言葉」「不謹慎な言葉」と言うなどが有ります。


運動チック

運動チックには以下の行動が見られます。

  • 素早いまばたき
  • 顔をしかめる
  • 首を振ったり動かす
  • 腕や肩を振り回す
  • 体を揺する・捻る
  • 自分の体を触ったり叩いたりする
  • 他人や周囲の物を叩いたり触ったりする
  • 口の中を噛む
  • 飛び跳ねる

音声チック

音声チックには以下のものが見られます。

  • 咳払いをする
  • 意図しない発声
  • 短い叫び声をあげる
  • うなり声をあげる
  • ため息をつく
  • 他人の言葉を繰り返す
  • 汚言症と呼ばれる汚い言葉や卑猥な言葉を言う

 
最初は単純な運動チックから始まり、音声チックが加わっていきます。
1つのチックが無くなると新たに新しいチックが出現し、これを数週間から数ヶ月の周期で繰り返して1年以上経過します。

通常のトゥレット症候群は18歳ぐらいまでに消滅または軽減します。

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