発達障害・自閉症・知的障害の違いとは

   2015/09/13

発達障害・自閉症・知的障害の違いとは

発達障害・自閉症・知的障害の違いや簡単な特徴などを分かりやすくまとめてみました。

発達障害とは

発達障害とは、生まれつきまたは幼児期の怪我や病気により、脳機能の発達に影響が出る障害です。発達障害は病気ではなく人それぞれの特性とされています。
なお、ある程度正常に成長した後に怪我や病気により生じた脳の障害は「高次機能障害」と呼ばれます。

発達障害の定義

発達障害者支援法においては「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

発達障害の種類

発達障害にはいくつかの種類が有り、代表的なものには「広汎性発達障害」「自閉症」「アスペルガー症候群」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」「トゥレット症候群」があります。
また、複数の障害の特性を持っていたり、定義されている症状に当てはまらない場合もあり、発達障害は人によって様々な状態が見られます。

発達障害の特徴・特性

発達障害の特性としては「コミュニケーション力の欠如」「対人関係を作るのが苦手」などがあり、症状の種類により「言葉や知能の遅れ」「物事へのこだわり」「注意力が低い」
等があります。

広汎性発達障害についてはこちら

自閉症とは

発達障害の一部に含まれる障害で「コミュニケーション能力の困難」「対人関係の困難」「想像力の困難」などを特性とする先天的な脳機能障害です。

自閉症には知能指数が低く知的障碍者に分類される場合と、知能指数が比較的高い場合(高機能自閉症)や、健常者以上の知能指数を持つ場合があります。

自閉症についてはこちら

知的障害とは

知的障害の定義は存在していませんが、福祉政策を行う自治体においては「18歳未満の発達期に遅滞が生じること」「客観的に遅滞が明らかであること」「遅滞により適応行動が困難であること」を条件としている事が多く、一般的には日常生活や学校生活を送るうえでの知的行動に問題がある場合を知的障害としています。

また、標準化された知能検査(田中ビネー式、WISC式、K-ABC)において、知能指数が70から75以下を知的障害と判断することも有ります。

なお、医学用語上は「精神遅滞」、学校教育法上では「知的障害」と呼ばれています。

知的障害についてはこちら

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