自閉症はトイレットペーパーを沢山使ってしまう
自閉症はトイレットペーパーを沢山使ってしまう
自閉症の子供にはトイレの際にトイレットペーパーを沢山使ってしまう事が有ります。
使ってしまう量も通常よりも多く使う程度から、丸々1ロールを使い切ってしまうことまで・・・。
では、なぜトイレットペーパーを沢山使ってしまうのでしょうか?
このページではいくつかの理由とその対処法についてまとめてみました。
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トイレットペーパーを沢山使ってしまう理由
トイレットペーパーを沢山使ってしまう理由について「適切な使用量がわからない」「沢山使うのが面白い」「紙を流すのが好き」「潔癖症的な特性から」「潔癖症的な特性から」など良く耳にする項目についてまとめてみました。
適切な使用量がわからない
トイレットペーパーを使う際の適切な量がわからないと、一度に沢山のトイレットペーパーを使ってしまうことが有ります。
逆に、ほんの少ししかトイレットペーパーを使わない子供もおり、綺麗にお尻をふき取れないばかりでなく手を汚してしまう場合も有ります。
沢山使うのが面白い
トイレットペーパーを引き出す行為、トイレットペーパーが回転する動き、トイレットペーパーホルダーの蓋がカタカタとが動く様子などを見て楽しみたいために一度に沢山のトイレットペーパーを引き出してしまうことが有ります。
自閉症の子供の特徴には、回転するものが好きであったり、トイレットペーパーのさわり心地などの感触を好むという事も有ります。
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紙を流すのが好き
トイレットペーパーをトイレに流す行為が好きで、沢山のトイレットペーパーを一度に使ってしまうことも有ります。
自閉症の子供は水の動きや流れが好きである事が多く、洋式トイレだと水を流すとぐるぐると渦を巻くため、そこをトイレットペーパーがぐるぐる回りながら吸い込まれる様子を楽しそうに見ていることも有ります。
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潔癖症的な特性から
潔癖症の傾向やこだわりを持つ場合、汚れを過剰に気にしてしまうことが有ります。
そのためにお尻も必要以上に拭いてしまい、沢山のトイレットペーパーを使ってしまうことが有ります。
使い切らないと納得しない
自閉症には、物を使い切ったり、何かの物事を終わらせないと気がすまないと特徴やこだわりが見られる場合が有ります。
この場合はトイレットペーパー以外にも、ティッシュ、ハンドソープ、歯磨き粉なども一度に沢山使用して使い切ろうという行動をとる事があります。
また、使い切るのが目的ではなく「新しいものに取り替えたい」「トイレットペーパーの芯を出したい」と思って、一度に全て使い切ってしまうことも有ります。
トイレットペーパーを適切に使わせる方法
トイレットペーパーを適切な量で使わせる方法も色々と考えられますが、「使用する量を決める」「トイレットペーパーを固定する」「トイレットペーパーを少なくしておく」など、代表的なものをいくつか紹介してみます。
使用する量を決める
トイレットペーパーを使用する際に、一度に使う量や長さを決めるという方法が有ります。
長さには「手で3回巻き取った分」「切り取り線で5つ分」など、具体的に回数や長さを指示すると子供もわかりやすくなります。
長さが理解できる子供には1回に使う分の長さの紐などを用意し、紐と同じ長さだけ使う様にしたり、メジャーを用意して「50cmに切って使う」など決める事も良いでしょう。
場合によっては予め1回に使用する長さに切って用意しておいたり、トイレに流せるペーパータオルを必要な分だけ渡しておくなどの方法もあります。
なお、子供によってお尻の形状や便の緩さなどが違うため、一人一人に会った適切な長さを決めてあげるのが重要です。
トイレットペーパーを固定する
トイレットペーパーをホルダーから取り外して使ってしまったり、トイレットペーパー丸ごとをトイレに流してしまう場合には、トイレットペーパーを固定できるタイプのホルダーを使うと効果的です。
また、予備のトイレットペーパーも子供の手の届かない場所や、鍵のかかる場所などに保管しておく必要があります。
トイレットペーパーを少なくしておく
どうしても沢山のトイレットペーパーを使ってしまう場合には、もともとの量を少なくしておく方法も有ります。
トイレットペーパーの残りが少なくなったのを取って置き、子供が使用する際には残りの少ないトイレットペーパーを使用するようにします。
また、使いきったトイレットペーパーの芯に必要な分だけペーパーを巻いたものを作っておくのも良いでしょう。