衣服へのこだわり – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2016/06/04

衣服へのこだわり

発達障害や自閉症の子供は衣服へのこだわりが強いことが多く、暑い日に厚着や長袖の服を着たり、寒い日に薄着をしている場合があります。

衣服をこだわる理由


体の感覚が過敏であるから

発達障害の子供は感覚過敏で有る事が多く、通常の人がなんとも思わない服でも、「痛かったり」「痒かったり」「不快である」と感じている場合が有ります。
感覚が過敏になる部分は直接洋服やズボンと触れる皮膚だけでなく、腹部、肩、手首、膝などからだの一部分だけの場合も有ります。

感覚が過敏である場合には「圧迫感のある服」「毛糸やフリースなどチクチクする素材の服」「縫い目やタグが肌に触れる服」「ナイロンやビニールでシャカシャカ音のする服」等が苦手な場合があります。

その場合にはゆったりした服や本人が着心地が良いと感じる服に変更する、下着やインナーを着る、服のタグを取ってしまうなどの方法があります。
また、袖口やウエストが紐やゴムである程度自由に調節できるものにして、本人が着心地のいい締め付けにできる服装にするのも効果的です。

感覚過敏で有る場合には親が子供が苦手な服装を把握することと、本人が着やすい服装を選べる選択肢を多く作ることが重要です。

衣服へのこだわり

単純な衣服へのこだわりの場合は、本人の中で何かのルールが有ると思われます。
その為、固執している服と似た外見・色・素材・着心地など近い服を薦めてみるのも良いでしょう。
本人の好きな臭い(柔軟剤、本人の体臭など)が付いた服だと安心して着る事が出来る場合があります。

また、「学校へ行くときはこの服」「お買い物へ行くときはこの服」など、行き先や行動によって服を決めていたり、服以外にも靴やバッグや帽子なども特定のものと決めている場合も見られます。

季節や気温に合った服が分からない

発達障害の子供の場合は自分で服を選ぶと行った事以外にも、暑さや寒さに鈍く気温を感じるのが難しかったり、季節感を理解するのがが苦手な場合があります。
そのため自分で季節や気候に合った服を選ぶことが出来ず、いつも同じ服を着てしまう事になってしまいます。

この場合には「6月だから夏用の服に変えようね」「寒いから1枚着てみよう」と声をかけてあげたり、「何々だからこの服を着ます」などルールにしてしまうのもよいでしょう。
また、本人に服を選んでもらう場合には、あらかじめ季節毎の服装のパターンを作っておきその中から選択するようにすると本人も選びやすくなると思います。

子供によっては「暑い」「寒い」を感じているものの、どうしてよいか分からないという場合も有ります。暑そうにしていたり寒そうにしているのを見かけた場合には「暑い?寒い?」や、「服を脱いで見る?」「上着を着る?」などの声かけと促しをしてあげる必要も有ります。

衣服の着かたのこだわり

服自体のこだわりだけでなく衣服の着かたにも色々なこだわりを持つ場合があります。よく耳にするものですと「ボタンやチャック首元まで全部留めてしまう」「シャツや上着をズボンの中に入れてしまう」「袖を全部めくってしまう」などがあります。

場合によっては自分だけでなく周囲の人へのそのこだわりを強要、親や友達のボタンも全部留めてしまったりする事も見られます。

まとめ

衣服へのこだわりは「感覚過敏」と「単純なこだわり」によるものが考えられます。

衣服に固執している場合、場面や季節感にあった服装なら問題は無いですが、場面や季節感にあっていない場合だと周りから目に付く他、本人自身も熱かったり寒かったりと大変な思いをしてしまいます。
促しなどで衣服を変更できない場合には、「何月になったら半そでにするよ」「温度が何度になったら上着を着るよ」などルールとして決めてしまうのも効果的です。

また衣服へのこだわりは時間が過ぎると共に無くなったり、別の服へと移る事もあります。
無理に脱がせたり着させたりせず少し長い目で見守る事も重要です。

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