手をつなぐのが苦手 – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2017/05/07

手をつなぐのが苦手

自閉症などの発達障害の子供は人と手をつなぐのが苦手な場合があります。
年齢が幼いうちや危険認識が無い場合は手を離しての行動は危険が多く、事故や怪我の原因にもなってしまいます。
また突発性の行動を取る場合には、興味のある物が目に入ったり思ったりしてしまうと手を振りほどいて走り出したりしてしまうこともあります。

手をつなぐのが苦手な理由


感覚過敏

手を繋ぐのが苦手な理由には手の感覚過敏が考えられます。
手が感覚過敏であると手を握っただけでも痛いと感じたり、手を繋いだ感じが気持ち悪かったり嫌な触り心地であると感じてしまっている場合があります。
手を繋ぐこと自体を嫌がる子の場合は感覚過敏である事が多いと思います。

感覚過敏の場合だと最初は手を触られるのを嫌がりますが、最初は指先だけや短時間だけなど慣らしていく事で徐々に手の感覚にもなれて手を握ることが出来るようになる場合もあります。

関連ページ
自閉症の感覚過敏とは| 発達障害-自閉症.net

行動を制限されるため

手をつながれてしまうと自分の行きたい方向や行きたい行動を取れないため嫌がる場合があります。
行動を制限されるのが嫌で手をつなげない子供の場合には、手を繋ぐことは出来ても途中で振りほどいたり逃げ出そうとする様子が見られます。

手をつなげない場合の対処法

手以外の場所を持つ

人と手をつなぐのを嫌がる場合には一緒に居る人の肩に手を置いて歩く、腕を組んで歩く、指だけで繋ぐなどの対処法があります。
また、一緒の居る人のベルトやバッグなどの身に着けている物に手をかけてもらったり、おたがいにロープの端と端を持ったり、間にヌイグルミや人形を介してヌイグルミの手をお互いに持つなども効果的です。

手と繋ぐ距離や時間を決める

少しでも手を繋げられる場合には「あそこの信号までは一緒に手を繋ごう」と目標を定めたり、時計を見ながら手を繋ぐ時間を定めるのも効果的です。

好きな人と手を繋ぐ

一定の人と手を繋ぐことが出来ない場合には、兄弟、仲の良いお友達、異性のお友達、仲の良い大人などと手を繋ぐよう促すのも効果的です。

手から意識を遠ざける

興味の有る話やしりとりなどをしながら手を繋ぎ、手から意識を遠ざけるのも効果的です。

集団での行動を意識させる

集団でのお散歩の場合にはお友達同士が手を繋いでいる様子を見せて、今は手を繋がなければならないのだと意識させるのも効果的です。

また、集団で行動するというのが目的の場合には「○○さんと一緒に歩こう」「先頭の人を抜かさないように歩こう」など声をかけて集団を意識させたり、電車ごっこのようにロープで輪を作ってその中にみんなで入って一緒に歩くのも効果的です。

ハーネスを利用する

多動の子供で手を繋ぐことが出来ず飛び出しなどの危険がある場合には、多動児用のハーネス(迷子ひも、つなぎ紐)の利用や、ハーネス付のリュックサックなども販売されているのでそれを利用してみるのも良いと思います。

まとめ

自閉症などの発達障害の子供が手を握られるのが嫌な理由には「感覚過敏」と「行動を制限させるため」の理由が考えられます。

手をつなげない場合にはその状況をみて対応し手を繋げるようになったり、集団で行動することを意識付けられるようにします。

どうしても手を繋ぐことが出来ず多動や突発的に走ってしまうなどで危険な場合には、ハーネスなどを利用するようにしましょう。

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