高い場所に登る – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2015/08/09

高い場所に登る

自閉症などの発達障害や注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供は時折高い場所に上ってしまう事があります。

室内では窓枠、棚、押入れなど。公園では滑り台の上部やジャングルジムの上など。場合によっては階段の手すりや、ベランダの手すりなどにも登ってしまう話も聞いたことが有ります。

子供によっても様々ですが、1歳程度で歩行も上手ではないときから高い所に登りたがる事が見られます。

高い場所に上る理由

高いところに登る理由には感覚遊びや刺激を求めることで登る場合、周りの大人の反応を見たくて登る場合があります。


感覚遊びや刺激を求めて登る場合

発達障害の子供は日常的に外部から受け取る刺激が少ないとされ、しばしば自分で刺激を得て楽しむ事があります。また、感覚が過敏で有ったり逆に鈍感であったりするため、感覚の感じ方も通常の人とは違う受け取り方をしています。

高い所へ登る行為で「体を動かす感覚」「高い場所からの景色を見る」「高さの刺激」を受けていると考えられます。

周りの大人の反応を見たくて登る場合

高いところに登ることで大人の気を引いたり、慌てる様子を見て楽しんだり、怒られること自体を楽しんでしまう場合があります。

この場合は注意をしたり、慌てたりすると余計に喜んでしまうので、淡々と怒って降ろしたり、無言で降ろしたりする必要が有ります。

安全な場所であれば、あえて気がつかないふりや見ていないふりをするのも効果があると思います。

高いところへ登ってしまう場合の対処法

登っては駄目という目印をつける

物事がある程度理解できる子供には、よく登る場所に「×(バツ)印」の絵カードを貼っておき、「ここは登ってはいけません」と注意します。
その際に登っては理由(危険である事、物が壊れてしまう事)を説明するのも効果的です。

物理的に登れないようにする

どうしても高いとことに登ってしまう場合には、足場になる物を取り除いたり、邪魔になる物を置いたりと物理的に登れないようにすることが必要です。

また、登ってしまう場所にその子の嫌いなものを置いておいたり、登った際に意図的に揺らしたり落ちそうな状況を作って危険・恐怖を与えて注意力や危険認識を高めることも効果的です。
ただしこの方法を行う場合には、嫌いなものを高いところから落としたり、本人が落ちないように安全を確認してから行ってください。

代替の手段を与える

感覚遊びや刺激を求めて登ってしまう場合には、登ることとは別の感覚刺激を受ける方法や、本人が楽しめる遊びを代替手段として与えることも重要です。

代替手段としては小さい子供ならおんぶや抱っこや高い高い、大きい子供ならトランポリンやバランスボールが効果的です。

また、登ってもいい安全な場所(積み重ねた布団など)を作り、そこなら登っても良いというルールを作るのも良いでしょう。

まとめ

発達障害の子供が高い場所に上るのは様々な理由が有ります。
登ってしまう理由を考慮しながら様々な対応を行ったり、代替手段を与えて高いところに登る以外の遊びや感覚の受け取り方を教えてあげるのが必要となります。

小さいうちは注意力が乏しく危険認識が少ないことと、体の動きがぎこちない事があるため、落下して怪我をする恐れがあります。
子供の場合年齢が上がるにつれて注意や危険に対しての認識が広がる他、成長する事で体が重くなり高いところへ登ることも徐々に少なくなっていきます。

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