自傷行為の原因と対処法 – 自閉症と発達障害の特徴・特性

   2015/08/09

自傷行為の原因と対処法

自閉症などの発達障害を持った子供は、時として自傷行為を行う場合があります。

自傷行為の種類

主な自傷行為には以下の種類が見られます。

  • 頭や顔を叩く
  • 手や足を叩く
  • 自分を噛み付く
  • 首や手足を引っかく
  • 壁や地面に頭を打ちつける
  • 髪の毛を引っ張ったり、むしり取る
  • 爪を噛んだりむしる

自傷行為も軽いものから、出血や怪我をするほどのものまで様々です。
頻繁に自傷行為を行う子供には叩いた痣や、噛んだ痕がタコになってしまう場合も有ります。

自傷行為を行う理由

自傷行為を行う理由にはストレスや不安によるものと、意思を通そうとして行う場合、感覚遊びとして行う場合が有ります。


ストレスや不安による自傷行為

「怒られた」「叩かれた」「嫌な音が聞こえた」「予定が変わった」「不快な気分になった」など様々な理由によりストレスや不安が原因で自傷行為を行う場合が有ります。

ストレスにより自傷行為を始めてしまった場合には、ストレスを取り除く必要があります。別室に連れて行きクールダウンをさせる、好きなものを手渡して気持ちを切り替えるなどの方法が効果的です。

自傷行為を行っている時に近くに人が居ると、その人に手を出してしまう他害・他傷行為につながる場合もあるため、出来るだけ他の人の居ない場所に移動をさせるか、他の人を移動させる事も重要になります。

感覚遊びとして

自閉症や発達障害の子供は、感覚が敏感だったり逆に鈍かったりする事が有ります。そのため、通常の人が痛いと思うような事でも、心地よいと感じて楽しんで行ってしまうことが有ります。

感覚遊びが好きな子供の中には、自分で頭を叩いたり、自分で腕を噛んだりしてしまう場合があります。周囲の人から見てかなり痛そうに行っている場合でも、本人は楽しんだりしています。

感覚遊びとして行っている場合には、叩いたり噛んだりではなく、マッサージやくすぐるなど、別の感覚を与えることが効果的です。

意思を通そうとして行う場合

言葉や意思表示の方法が未発達の子供の場合、自分の意思を通そうとして自傷行為を行う場合が有ります。
重度の知的障害が有る場合や、3歳ぐらいまでの幼児の自傷行為には意思を通そうとして、頭を叩いたり地面に頭を打ち付ける事が時折見られます。

幼児ですと言葉で話しかけても自傷行為を止めさせる事は難しいため、抱きしめて自傷行為自体ができないようにすることが重要です。自傷行為を行ってもその都度抱きしめられてしまい頭を打ち付けられないと理解すると、自傷行為を止め別の手段で自分の思いを表現することができる様になる場合も有ります。

自傷行為の対応方法

別の刺激を与える

自傷行為であざになるほど頭や顔を叩いてしまったり、血が出るほど腕を噛んだり場合があります。
その場合は大人が叩いている頭の付近を強めにマッサージしたり、腕をもんだりして自傷とは違う刺激を与えると落ち着ける場合があります。

代用品を与える

腕などをかんでしまう場合には噛んでも良いタオルやハンカチを持たせ、自傷をしたくなった場合に代用品として噛ませることも効果的です。

床に保護材を用いる

頭を叩きつける床にマットや布団など保護できるものを敷いて怪我をしないようにさせることも効果的です。
保護材を用意するのが難しい場合には、頭を打ち付けたら間に座布団などを入れてしまうのも良いでしょう。

まとめ

自傷行為の大きな原因には不安・イライラ・ストレスがあります。
特にやりたいことを静止された場合や、怒られた場合に自傷行為につながる事があります。

自傷行為が有る場合には原因を突き止めて、問題を解消していくことと、ストレスの捌け口や解消方法を作ってあげることが重要です。

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